下灘駅の夕陽

 

 

 

 

 

 

 

かなり古い駅からは

 

海が見える

 

目指してきたわけではなく

 

港をさがしながら通りすがりにあった駅

 

眩しい陽射し

オレンジ色の夕陽

暖かく微笑んでいるように感じるのは

 

あの焦がれるような気持ち

慌てながら帰り急ぐような気持ちも

 

今のなにもない僕にとっては酷でしかない

 

少し坂をのぼった高台の駅

 

古い駅

 

ずっとこれからも何十年先も夕刻に

還ってくる人たち旅立つ人たちを

 

こうして微笑むようにオレンジ色の光でむかえるのだろうか

 

 

 

 

 

 

2022年05月14日(土) 19時03分50秒