十条烏丸交差点手前の十条駅を降りて、そのあたりに住んでいたころの話だが
帰宅途中のパチンコ店にあざやかな誘導をする警備員がいて
どんな誘導かというと伝えるのが難しいのだが
ダンスとパントマイム、時にはパラパラをミックスしたようなリズミカルな動き
歩行者が来れば誘導灯をクルクルクルクルと円を描いて足をクロスしたりして
荒くれパチンカーに文句も言わせずビシッと止め、後はお辞儀するようなダンス
おおお・・・荒くれパチンカーは・・・常連なのだろうか・・・
ニヤッと笑いながら片手をひょいとあげ・・・駐車場にサクサク誘導されていく
小柄で細い手足、だぶだぶの警備服は膨らんで見え、大きめの手袋・・・
そう、まるでミッキーマウスのような男だった
金融関係の仕事をしているときで
ちょうど支店づくりをして僕が臨時の責任者になっていて
名刺もはったりきくように京都支店長として作ってもらった
(横浜支店は始動、京都に移動し採用、研修して人材確保できれば、次は大阪、仙台にいく計画だったので仮)
まさにその時会社に泥棒が入って現金が盗まれてしまって
警察沙汰になったりして
会社内の雰囲気も殺伐としていて
毎朝、僕が店の鍵開けて閉めて、金庫の鍵も管理していて
腹がたつが当然ながら警察は指紋とったり僕を集中的に捜査する
扉や金庫自体は破壊されているので鍵の管理の有無は関係ないのだが
そうとうイライラしていた
それでもあのミッキーマウス警備員はあいもかわらず
あざやかに誘導灯をクルクルクルクル
クルクルクルクル
クルクルクルクル
そして「ジャパン」という肉や野菜が置いてないスーパー?の店内で永遠に流れまくるソング
「ジャパン~♬ジャパン~♪名物男の~♬心意気~♬」をききながら
なんだかな~ ・・・なんだかな~と
京都って意外におもろいまちやな~と
ジャパン~て経営者は郷ひろみ・・・のファンなのかな~と
やたら独り言をかましていたのをおぼろげながら覚えている